臀部プロテーゼ挿入|手術後に起こりうるトラブル・対応

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臀部プロテーゼ挿入|手術の詳細

扁平な楕円形のシリコンプロテーゼを使って、臀部(お尻)の上半分を中心にボリュームアップ施術を行います。
皮膚切開は臀部の真ん中の溝に沿って行います。
実際には1㎝離して2本の平行な切開を5㎝の長さで行います。
 
プロテーゼは輪郭が浮き出るのを避けるために、大殿筋の下面に挿入します。
インプラントでは届かない臀部外側の陥凹部には、脂肪注入やヒアルロン酸注入をお勧めします。
 
臀部プロテーゼ挿入:切開部分臀部プロテーゼ挿入臀部プロテーゼ挿入後イメージ
 
【麻酔方法】
全身麻酔
 

臀部プロテーゼ挿入 | ダウンタイム・術後経過

【ダウンタイム】
個人差があります。
 
■ 腫れ
 
約7~14日間
内出血や感染症になった場合、腫れが長引く事もあります。
 
■ 内出血
 
細かい血管が傷つくと、皮膚の下で出血し、紫色になりますが、1~2 週間で消失します。
臀部~大腿にかけて出る可能性があります。
 
■ 抜 糸
 
2 週間目(半抜糸)・3 週間目(全抜糸)
 
■ ドレーン
 
術後の浸出液や血液を臀部に貯めずに、外に排出させるための管を付けます。
通常は、2~3日程で抜去となります。
 
■ 座 位
 
手術後2 週間程は臀部の縫合部に荷重がかかるためソファーに座るような姿勢は避けてください。
 
■ 痛み
 
手術後は、歩行時や、立ったり座ったりする時に強い痛みがあります。
特に、術後2~3 日は、歩行しにくいこともあります。
 
■ 通 院
 
翌日・2 日目・3 日目・(4 日目~)・1 週間目・2 週間目・3 週間目
 
■ 完 成
 
6 ヶ月
 
 
【ダウンタイム後の経過】
 
1. 臀 部
 
○ 一時的に腫れやムクミにより左右差が出たり、大きすぎると感じることがありますが、時間と供に馴染んでいきますので、ご安心ください。
○ 一時的に臀部の感覚が鈍くなりますが、数ヶ月かけ徐々に改善しますので、ご安心ください。
○ 手術後は状態が落ち着くまでの間、座位・歩行や強い刺激によって痛みを感じることがあります。
徐々に軽減されますが、痛みが強い間は出来るだけ刺激を避け、無理のない姿勢でお過ごしください。
 
2. 切開部の傷跡
 
傷の赤みは数ヶ月かけて薄茶色(色素沈着)から白っぽい線へと変化し改善します。
 
 

臀部プロテーゼ挿入|手術後に起こりうるトラブル・対応

【喫煙について】
喫煙は血液の循環を悪くする為、傷の治りが悪くなります。細菌がついて感染を引き起こす原因にもなります。
術前2 週間前~術後最低1 ヶ月は禁煙をお願い致します。

 
手術後4 ヶ月は腫れや炎症が残っているため、傷が酷く残りやすく、また癒着が強く変形が起きやすいため、原則として再手術には適さない時期です。腫れや炎症が治まる4 ヶ月以降に判断し、調整を行わせていただくことをご了承下さい。
 

臀部プロテーゼ挿入|トラブル一覧

 
A) 位置が高すぎる
B) 位置が低すぎる
C) 大きすぎる
D) 小さい
E) 左右差
F) 臀部切開部の離開
G) プロテーゼがずれる
H) プロテーゼの輪郭が浮き出る
I) 臀部外側の凹みが残る
J) 傷跡
K) 中縫いの糸が出てくる
L) 感 染(化膿する)
M) 血が溜まる
N) プロテーゼの周りに浸出液(水)が溜まる
 
 

A) 位置が高すぎる B) 位置が低すぎる

A B-1トラブルの内容
挿入した位置が希望と違う。
 
A B-2 対応
挿入した位置が希望と違う場合、プロテーゼを入れているポケットを追加で剥離し、位置を合わせます。
術後1 週間後に明らかに位置が希望と違うと判断した際は、すぐに処置を行わせて頂きます。
 
※ポケットを拡大しても、日常生活によりプロテーゼがずれてくることがあることをご理解ください。
また、ポケットを拡大してもプロテーゼがずれてしまう場合には、プロテーゼを一旦抜去し、数ヶ月待ち、再度癒着を起こしてから、ポケットを作成し直す方法をお勧め致します。
 
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C) 大きすぎる D) 小さい

C D-1トラブルの内容
御希望のサイズと違う。
 
C D-2 対応
御希望のサイズと違った場合、ご希望のサイズのプロテーゼに入替させて頂きます。
※但し、大きなプロテーゼに入れ替える場合、体型・皮膚の状態によっては、それ以上大きなサイズを挿入することが難しいこともあります。
 
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E) 左右差

E-1トラブルの内容
プロテーゼの位置・サイズに左右差が出た。
 
E-2 対応
プロテーゼの位置・サイズに左右差が出た場合、A)・B)・C)・D)に準じて対応させて頂きます。
 
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F) 臀部切開部の離開

F-1トラブルの内容
日常生活で荷重がかかるため、傷口が開いてしまうことがあります。
 
F-2 対応
傷口が開いてしまう場合、一旦そのままの状態で様子を見て頂き、自然に傷が閉じるのをお待ち頂きます。
但し、状態により必要であれば、再縫合の処置を行わせて頂きます。
 
当院のこれまでの経験では、1ヵ月程の経過で全例自然に治癒し、プロテーゼの露出や感染は起こっておりません。
 
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G) プロテーゼがずれる

G-1トラブルの内容
筋肉の下に入れたプロテーゼには、日常生活によって圧がかかるため、長期の経過のうちにプロテーゼがずれてしまう場合があります。
 
G-2 対応
100%固定するのには、限界があることをご理解ください。
 
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H) プロテーゼの輪郭が浮き出る

H-1トラブルの内容
プロテーゼの輪郭が浮き出るのを防ぐために大臀筋下にプロテーゼを挿入致しますが、それでも輪郭が浮き出てしまうことがあります。
 
H-2 対応
輪郭が浮き出てしまう場合、ヒアルロン酸や脂肪注入にてプロテーゼの周りにボリュームを出すか、小さなサイズのプロテーゼへの入替え、あるいは抜去をお勧めします。
 
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I) 臀部外側の凹みが残る

I-1トラブルの内容
プロテーゼの輪郭が浮き出るのを避けるため、基本的にプロテーゼは大臀筋という筋肉の下に挿入します。そのため、臀部外側には、プロテーゼが届きませんので凹みが残ってしまいます。
 
I-2 対応
ヒップ外側の凹みは、ヒアルロン酸注入・脂肪注入・プロテーゼを皮下に挿入する事で改善出来ます。
※但し、プロテーゼを挿入する場合、ヒップ外側の皮膚の下に挿入する為、輪郭が浮き出やすくなる事をご理解ください。
 
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J) 傷 跡

J-1トラブルの内容
盛り上がり・色素沈着・段差・幅の広い傷跡・凹凸が生じる場合があります。
 
J-2 対応
キズアトが気になる場合は、状態に合わせ、下記の方法を用いて改善を図ります。
 
◆ ステロイド注射(ケナコルト)
※ケロイドのように赤く盛り上がったキズを平らにする効果が期待できます。十分な効果が得られるまで、1 ヶ月に1 回の治療を繰り返す可能性があります。
 
◆ クリーム治療 ※色素沈着によって傷跡が目立つ場合
  ● ハイドロキノンクリーム ※色素を薄くします
  ● トレチノイン+ハイドロキノンクリーム ※肌のターンオーバーを早め、新たな皮膚を再生させます
 
◆ 切開法
※キズアトの幅が広がってしまった場合や段差が出来てしまった場合は、傷の赤みが消えたうえで、再度切開し、キズアトを切り取り、丁寧に縫い直す処置を行わせて頂きます。
 
※但し、傷を完全になくす事は不可能であり、目立たなくするという目的であることをご了承下さい。
また、個人の体質的な要因が大きいため、キズアト修正には限界がありますことをご理解ください。
 
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K) 中縫いの糸が出てくる

K-1トラブルの内容
中縫いの糸(皮膚の下の組織を縫い合わせる糸)が露出することがあります。
 
K-2 対応
放置していると化膿する危険がありますのでお早めにご来院ください、糸を取り除く処置をさせて頂きます。
 
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L) 感 染(化膿する)

L-1トラブルの内容
感染が起こり、そのまま放置すると、全身にばい菌が広がり、重篤な高熱が出たり、皮膚が破れ、膿が出ます。
また、その後に傷跡が残ってしまいます。そうならない為にも、早急な処置が必要となります。
 
L-2 対応
処置として、内服薬服用や抗生剤の投与を2 週間続けて行い経過を見ます。それでも改善しない場合、プロテーゼの抜去が必要となります。
但し、状態によっては、早急にプロテーゼを抜去しなければならない場合あります。
 
抜去後の再挿入は、少なくとも抜去手術から4 ヶ月経過した後(感染の原因となる細菌が完全に消えてから)となります。
 
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M) 血が溜まる

M-1トラブルの内容
血が溜まろ場合があります。
 
M-2 対応
血が溜まった場合は再度、傷を開け、溜まった血液を排出します。
 
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N) プロテーゼの周りに浸出液(水)が溜まる

N-1トラブルの内容
プロテーゼの周りに水が溜る。
 
N-2 対応
プロテーゼの周りに水が溜まった場合、針を刺して溜まった水を吸い出します。
水の溜まるのを繰り返す場合は、プロテーゼを抜去することをおすすめします。
 
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