二重修正術(幅を狭める)|術後に起こりうるトラブル・対応

手術の詳細 ダウンタイム・術後経過 術後に起こりうるトラブル・対応

二重修正術(幅を狭める)|手術の詳細

 
切開法(部分切開・全切開)で作った二重の幅を狭くする目的で行う手術です。
平行型の二重を末広型にする目的にも用います。
 
基本的に、以前の手術時に形成した二重のライン(以下、「元のライン」といいます)は残したままで、それより下に新しい二重のラインを形成します。新しい二重のラインに沿って切開し、元のラインと筋肉との「癒着」を丁寧に剥がします。新しい切開線で二重ができるように筋肉と皮膚を縫合します。この方法では、キズアトが2 本になりますが、元のラインのキズアトは目立たなくなります。
 
元のラインが再癒着するのを防ぐために、『二重を糸で吊り上げる』・または、『袋とじ』という処置を行います。
再癒着を起こすと、二重の幅が手術前と同じ広い二重のままになる、あるいは三重になってしまいます。
ヴェリテクリニックでは、再癒着が2~3 割程度の頻度で起きています。
 
再癒着が起きた場合は、再度手術を行って、元のラインが癒着しないように脂肪を移植する方法や、元のラインと新しいラインの間の皮膚を切除する方法をご提案します。
 
脂肪移植を行った場合は、元のラインが出現する可能性は少なくなりますが、脂肪を移植した分、腫れぼったさを感じる事があります。皮膚の切除を行った場合は、三重になることはありませんが、二重を狭められる程度は小さくなり、十分に狭くすることは出来ません。また皮膚の切除を行った場合、平行型の二重を末広型にする事は出来ません。
 
※ 視力矯正などのため、コンタクトレンズ(ソフトタイプ・使い捨てタイプ・カラー有)を日常生活で使用されている場合は、二重の幅を確認して頂く為、手術の際に装着して頂くことをおすすめ致します。
 
■ パターン 【1】


重瞼修正術(二重幅を狭める):古い二重ライン重瞼修正術(二重幅を狭める):二重切開


重瞼修正術(二重幅を狭める):剥離重瞼修正術(二重幅を狭める):切開
重瞼修正術(二重幅を狭める):皮膚と瞼膜の縫合重瞼修正術(二重幅を狭める):縫合して終了

 
 
 
 
 
 
■ パターン 【2】

重瞼修正術(二重幅を狭める):二重デザイン


重瞼修正術(二重幅を狭める):二重デザイン重瞼修正術(二重幅を狭める):切開
重瞼修正術(二重幅を狭める):皮膚と瞼膜の縫合重瞼修正術(二重幅を狭める):縫合して終了

 
【麻酔方法】
局所麻酔 笑気麻酔 静脈麻酔+ラリンゲルマスク 全身麻酔
 
 

二重修正術(幅を狭める)|ダウンタイム・術後経過

 
【ダウンタイム】
個人差があります。
 
 
■ 腫 れ
 
約7~10 日間 (朝晩にむくみを感じたり目やにが増えたりします)
内出血や感染症になった場合、腫れが長引く事があります。
 
 
■ 内出血
 
注射の針が当たるか手術操作によって細かい血管が傷つくと、皮膚の下で出血し、切開部周辺から目の周りが紫色になりますが、1~2 週間で消失します。に出る可能性があります。
 
また、白目に内出血が出現すると白目の一部が赤く見えますが、こちらも1~2 週間で消失します。
 
 
■ 抜 糸
 
3~7 日目 (二重のライン上についている黒い糸を抜糸します)
 
 
■ コンタクト
 
当日から可能ですが、ゴロゴロと違和感があるときは中止して下さい。
 
 
■ メイク
 
アイメイクは抜糸の翌日から可能です。その他の部分は手術の翌日から可能です。
 
 
■ 通 院
 
(3 日目)・7 日目
 
 
■ 完 成
 
約3~6 ヶ月
 
 
【ダウンタイム後の経過】
術後は腫れやむくみがあり、希望と異なると感じることがありますが、しばらくお待ち頂くことでご希望通りに落ち着きますので安心ください。
 
1. まぶた
 
○ 腫れやムクミにより 一時的に二重の幅が広すぎる・左右差が生じる・ラインのくい込みが強すぎると感じることがあります。
○ まれに、視界がぼやけて見える時期があります。角膜の腫れが影響していると考えられますので、腫れが落ち着くと共に改善されます。
 
 
2. 加齢による変化
 
手術後も、タルミによって二重幅が狭くなるなど、加齢による変化は引き続き起こります。
 
 
3. 傷
 
傷の赤みは数ヶ月かけて薄茶色(色素沈着)から白っぽい線へと変化し改善します。
 

二重修正術(幅を狭める)|術後に起こりうるトラブル・対応

【喫煙について】
喫煙は血液の循環を悪くする為、傷の治りが悪くなります。細菌がついて感染を引き起こす原因にもなります。
術前2 週間前~術後最低1 ヶ月は禁煙をお願い致します。

 
手術後4 ヶ月間は、腫れや炎症が残っているため、手術を行うと、傷が汚くなる、癒着(ゆちゃく)が強く変形するなど、原則として調整や手術は行えない時期です。腫れや炎症が収まる4 ヶ月以降に判断し、調整を行わせて頂くことを御了承下さい。

※文中の『術後』の表記においては、初回手術を基準とさせて頂きます。

 

二重修正術(幅を狭める)|トラブル一覧

 
A) 二重が狭くならない
B) 二重が希望より広い
C) 二重が狭すぎる
D) 二重幅の左右差
E) 二重のくい込みが深すぎる
F) 二重の形が希望と異なる
G) ラインの乱れ
H) 目頭側・目尻側のラインが二股になる
I) ラインが浅い
J) ラインの消失・元のラインに戻る
K) まぶたが閉じづらい
L) 眼瞼下垂が悪化する
M) タルミが残る
N) 二重が厚ぼったくなる
O) キズアトが気になる
P) 切開箇所にミリウム(白い膨らみ)が出来る
Q) 糸が出てくる
R) 感 染(化膿する)
S) 血が溜まる
T) 傷が開く
U) 白目や角膜の損傷
V) 眼球の損傷
 
 

A) 二重が狭くならない

A-1トラブルの内容
新しい二重のラインに沿って切開し、併せて、元のラインと筋肉との「癒着」を剥がして二重の幅を狭くしますが、元のラインとの再癒着が起こり二重が狭くならないことがあります。
 
A-2 対応
二重幅が狭くならない場合は、下記の方法で再手術を行います。
 
① 再度、癒着解除 (手術後1 週間目もしくは、4 ヶ月以降)
   初回と同様の手術を行い、元のラインの癒着を剥がし、新しいラインを形成します。
   ※ ただし、手術を行っても元のラインが出現する可能性は否定出来ません。
 
② 脂肪移植 (手術後1 週間目もしくは、4 ヶ月以降)
   元のラインと筋肉の癒着を剥がして出来たすき間に腹部やワキから採取した脂肪を移植し、元のラインが再癒着することを防ぐことで、新しいラインで二重を安定させます。
   ※ 元のラインが出現する可能性は少なくなりますが、脂肪を移植した分、腫れぼったさを感じる事があります。
 
③ 皮膚切除 (手術後1 週間目以降)
   元のラインと新しく作るラインの間の皮膚を切除し、下方に皮膚を引っ張り、二重の幅を狭めます。
   ※ 三重になることはありませんが、狭められる程度は小さく、十分に狭くすることは出来ません。
 
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B) 二重が希望より広い

B-1トラブルの内容
二重を狭くする手術では、まぶたをブジーや針金でおさえて二重の幅を決めるシミュレーションをすることができませんので、術後の二重幅を正確に予測することはできません。
 
そのため、二重を狭くする手術が成功していても、仕上がりの二重の幅がご希望通りになることは保障できかねます。結果として、ご希望の二重幅より広くなることがあります。
 
B-2 対応
新しく作った二重ラインよりさらに低いところで新たに切開をして二重を作成します。
 
すでに2 本の古い切開ラインがありますので、それらがまぶたの筋肉と再癒着を起こして、二重が狭くならない可能性は十分ありますことをご理解ください。
 
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C) 二重が狭すぎる

C-1トラブルの内容
二重を狭くする手術では、まぶたをブジーや針金でおさえて二重の幅を決めるシミュレーションをすることができませんので、術後の二重幅を正確に予測することはできません。
 
そのため、二重を狭くする手術が成功していても、仕上がりの二重の幅がご希望通りになることは保障できかねます。結果として、ご希望の二重幅より狭くなることがあります。
 
C-2 対応
二重の幅が狭すぎる場合は、ご希望により幅を広げる処置を行います。狭くなった二重のラインより上に、埋没法または切開法で新しいラインを作成します。
 
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D) 二重幅の左右差

D-1トラブルの内容
切開線の高さ、皮膚の伸び具合い、二重の癒着の強さ、眉毛の高さといった、複数の要素の1つでも左右にズレが生じますと、二重の幅に左右差が生じることになります。
 
D-2 対応
二重の幅に左右差が生じた場合は、基本的に狭い側の二重の幅を広げ、反対側に合わせることになります。
その際は、上記 B) に準じます。
 
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E) 二重のくい込みが深すぎる

A-1トラブルの内容
切開法で作った二重のラインは、ラインが消えないように傷口をしっかり癒着させますので、食い込みが深くなります。4~6 ヶ月経過してむくみが落ち着き、傷跡がやわらかくなりますと、食い込みは浅くなってきます。
 
E-2 対応
二重の食い込みがどうしても気になる場合、二重のラインを作っている箇所の癒着(ゆちゃく)を弱くする処置を行います。
 
※ ただし、かなり調整が難しく、結果について保証は致しかねます。癒着を弱くする処置を行う事で、二重のラインが薄くなりすぎる、または、ラインが乱れてしまう可能性があることをご理解下さい。また、同じ箇所を切開致しますので、処置を行う時期により、傷がきれいにならない可能性が高くなることをご了承ください。
 
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F) 二重の形が希望と異なる

F-1トラブルの内容
二重のラインやモウコヒダの影響があるため、必ずしも、ご希望の形(平行型または、末広型)になると断言することは出来ません。
 
F-2 対応
二重のラインやモウコヒダの影響があるため、必ずしも、ご希望の形(平行型または、末広型)になると断言することは出来ません。モウコヒダが張っていない人では、末広型の二重にはなりません。
 
また、モウコヒダが大変目立つ人では平行型の二重にならない事があります。
 
希望の形にならなかった場合は、埋没法、または切開法(基本的に術後4 ヶ月以降)にて調整を致しますが、再手術を行ってもご希望の形にならない場合があります事をご了承ください。
 
※ ご状態によっては、目頭切開や蒙古襞形成が必要となる可能性があります。
 
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G) ラインの乱れ

G-1トラブルの内容
三重になる・元のラインが出現する・また、切開線とは違う場所に二重のラインが出来る可能性があります。
 
G-2 対応
三重になる・元のラインが出現する・また、切開線とは違う場所に二重のラインが出来る可能性があります。
その場合は、術後1 週間以内なら二重のくい込みを深くするため、糸で二重を吊上げる処置を行わせて頂きます。
 
術後1 週間以降の場合は、4 ヶ月以上経過を待ってから二重を再度切開して、余分なラインの癒着をはがし、二重がしっかりくい込むように糸で吊上げる処置を行わせて頂きます。
 
それでも改善されない場合は、A)に準じて調整を致します。
 
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H) 目頭側・目尻側のラインが二股になる

H-1トラブルの内容
目頭・目尻側のラインが二股に分かれ、綺麗な一本のラインにならないことがございます。
 
H-2 対応
目頭、もしくは目尻側のラインが二股になっている場合は、二股に分かれている箇所を部分的に切開し調整します。
 
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I) ラインが浅い

I-1トラブルの内容
切開線の傷口とまぶたの筋肉の癒着が弱くなりますと、ラインの食い込みが浅くなってしまいます。
 
I-2 対応
ラインが浅いと感じ、もっと食い込みを深くされたい場合、二重ラインを切開して食い込みが深くなるように縫い直す処置を行います。
 
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J) ラインの消失・元のラインに戻る

J-1トラブルの内容
手術後、しばらくしてから二重ラインの癒着が外れ、ラインが消失する、または元の二重ラインに戻ってしまうことがあります。
 
J-2 対応
二重のラインが消失した場合、再手術を行います。また、元のラインに戻った場合は、A)に準じて調整を行います。
 
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K) まぶたが閉じづらい

K-1トラブルの内容
皮膚を切り取る方法を行った場合は、特に腫れている期間は目が閉じにくくなり、就寝時には目が乾燥することがあります。
 
K-2 対応
タルミを切除した場合、特に腫れている期間は目が閉じにくくなり、就寝時には目が乾燥することがあります。
その場合、お渡しする処方薬をご使用ください。通常、むくみが落ち着くと症状は改善されます。
 
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L) 眼瞼下垂が悪化する

L-1トラブルの内容
通常、二重を狭くしますと眼瞼下垂の症状は軽くなります。しかし、新しいラインのくい込みが強すぎたり、手術中にまぶたを持ち上げる筋肉がゆるんだりして下垂症状が強くなることがあります。
 
L-2 対応
まぶたの開きを改善する為には、眼瞼下垂術 か 目力アップクイック法 の手術をおすすめ致します。
 
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M) タルミが残る

M-1トラブルの内容
この手術は、二重の幅を狭くすることが目的であり、タルミを取るための手術ではありません。二重の幅が狭くなりますと、二重の上のタルミが必然的に増える事になりますことをご理解ください。
 
M-2 対応
たるんだ皮膚を切除されたい場合は、二重ラインを切開し調整を行います。ただし、二重の上のタルミを減らすと二重の幅は広くなってしまいますことをご了承ください。
 
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N) 二重が厚ぼったくなる

N-1トラブルの内容
二重が狭くなったことや眉毛が下がったことによって、二重が厚ぼったく感じられる場合があります。
 
N-2 対応
二重が狭いため、あるいは眉毛が下がったため、二重が厚ぼったく感じられる場合があります。その場合は、上眼瞼リフトや ブローリフト・前額リフト が効果的ですが、二重の幅は広くなってしまいますことをご了承ください。
 
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O) キズアトが気になる

O-1トラブルの内容
新しく切開したキズが凹んだり、一直線ではなくジグザグになったりして目立つことがあります。
 
O-2 対応
 キズアトが気になる場合は、下記の法を用いて改善を図ります。
◆ CO2 レーザー照射 傷を削り、目立たなくします。
◆ 切 開 法 傷の赤みが消えたうえで再度、切開し縫合いたします。
 
※ 傷を完全になくする事は不可能であり、目立たなくするという目的であることをご了承下さい。
   また、個人の体質的な要因が大きいため、キズアト修正には限界がありますことをご理解ください。
 
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P) 切開箇所にミリウム(白い膨らみ)が出来る

P-1トラブルの内容
術後しばらくの間は、皮脂がつまって白いイボの様な膨らみができることがございます。
 
P-2 対応
切開箇所にミリウム(脂肪によるイボのような小さな白い膨らみ)が出来る事があります。通常1~3 ヶ月の間に消失する事が多いのですが、気になる場合は、CO2 レーザー照射にて除去する事も可能です。
 
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Q) 糸が出てくる

Q-1トラブルの内容
皮膚の下の組織を縫い合わせている糸(中縫いの糸)が出てくることがあります。
 
Q-2 対応
皮膚の下の組織を縫い合わせている糸(中縫いの糸)が出てくることがあります。
そのままにしておくと化膿する恐れがありますので、早めにご来院頂き。抜糸を行わせて頂きます。
 
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R) 感 染(化膿(かのう)する)

R-1トラブルの内容
赤み・腫れ・痛み・熱感が強くなる、または長く続く時は感染が疑われます。
 
R-2 対応
感染が起きた場合は、抗生剤の投与を行います。膿が溜まっている場合は、必要に応じて傷を再度開ける、もしくは、新たに切開し、膿を出す処置を行います。
 
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S) 血が溜まる

S-1トラブルの内容
術後に傷の中で出血しますと、血が溜まってまぶたが腫れ上がります。血が溜まったままにしておきますと、感染やしこりを作る恐れがあります。
 
S-2 対応
血が溜まった場合は、再度、傷を開け、溜まった血を排出します。
 
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T) 傷が開く

T-1トラブルの内容
稀に糸が外れて、傷が開いてしまうことがあります。
 
T-2 対応
傷が開いた場合は、再度、縫合いたします。
 
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U) 白目や角膜の損傷

U-1トラブルの内容
大変稀なことですが、可能性は否定できません。手術中に、手術器具が当たる、あるいは糸やまつ毛の先端が当たって眼球の表面に傷がつくことがございます。
 
U-2 対応
白目や角膜の損傷や眼球に火傷が生じた例も報告されています。状態に応じた処置や対応を行います。
 
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V) 眼球の火傷

V-1トラブルの内容
大変稀なことですが、可能性は否定できません。手術中に血を止めるための電気メスやバイポーラによって発生した熱で、眼球の表面に火傷を作る可能性があります。
V-2 対応
白目や角膜の損傷や眼球に火傷が生じた例も報告されています。状態に応じた処置や対応を行います。
 
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