ボトックス注入法 |下腿(大根足)治療法の詳細
下腿(大根足)の後ろ側(ふくらはぎの筋肉)にボトックスを注入し、収縮を弱めることによって筋肉のボリュームダウンをはかり、下腿(大根足)を細くする方法です。
ふくらはぎには3 つの大きな筋肉があり、表層の内側と外側、そして深層に存在しています。一番膨(ふく)らみが目立つのは表層の内側の筋肉ですので、通常その筋肉にボトックスを注射します。
しかし、他の筋肉も発達している場合は、2 つあるいは3 つの筋肉にボトックスを注射します。
【麻酔方法】
麻酔クリーム
ボトックス注入法 |下腿(大根足)ダウンタイム・施術後経過
【ダウンタイム】
■ 腫れ・赤み
約2~3 日間程度(注入直後は注射の箇所に目立つ赤み、腫れが数ヶ所出ますが時間とともに改善します)
* 内出血や感染症がおこった場合は、腫れ、赤みが長引くこともあります。
■ 内出血
注射針があたり細かい血管が傷つくと、皮膚の下で出血し紫色になりますが、1~2 週間で消失します。
■ 違和感
注入直後から3 日間は、筋肉痛のような痛みが出ることがあります。
【施術後の経過】
1. 効果の持続期間
効果には個人差がありますが、約3~6 ヶ月でボトックスの効果が減弱し筋肉の動きが回復します。
筋肉が膨(ふく)らんでくるには1 年程かかります。
半年から1 年の間隔で定期的に注入することをおすすめ致します。
2. 完 成
ボリュームダウンを感じられるまでには1 ヶ月程かかります
【注意事項】
◆ 光・レーザー機器の施術をされる場合は、2 週間は間隔をあけて下さい。
◆ ボトックスは熱に弱い物質ですので、注入後1 週間はサウナなど異常に体温が高温になることは控えて下さい。
ボトックス注入法 |下腿(大根足)治療後に起こりうるトラブル・対応
トラブル一覧
A) 感 染(化膿する)
B) ふくらはぎの縮小効果が物足りない
C) 左右差が出る
D) 耐性(たいせい)が生じる
E) 歩行時に疲れやすくなる
A) 感染(化膿(かのう)する)
A-1トラブルの内容
注入部位の熱感、痛み、腫れ、赤みが増し続けたり、その症状が長引く場合には感染が疑われます。
A-2 対応
感染が起きた場合は内服薬の処方、抗生剤の投与のため通院が必要になります。
稀(まれ)なケースではありますが、感染がひどい場合には切開をして膿を出さなくてはなりません。
B) ふくらはぎの縮小効果が物足りない
B-1トラブルの内容
ボトックスの量が足りなかったり、筋肉内で十分に広がらなかったりしますと、筋肉の動きが残ってしまいます。
力を入れると部分的に力こぶができて、不自然な凹凸になることがあります。
動きが残っていますと、筋肉はボリュームダウン致しません。
ふくらはぎの3 つの筋肉のうち、1 つだけが小さくなっても、ふくらはぎの縮小効果が物足りないことがあります。
B-2 対応
注入後3 週間を経過しても筋肉の動きが残っている場合は、ボトックスの効果が足りませんのでボトックス注射を追加されることをおすすめ致します。
1 つの筋肉が萎縮しても、ふくらはぎをもっと細くされたいとご希望の場合、残りの筋肉にもボトックス治療を受けられることをおすすめ致します。
たくさんの筋肉の動きを止めますと、歩行時に疲れやすくなることがありますことをご了承下さい。
筋肉の縮小効果には個人差があり、ご希望通りのスリムなふくらはぎになれないことがありますことをご理解下さい。
ボトックス治療の他に、ふくらはぎを小さくする手段として、神経をカットしたり、筋肉を部分的に切り取る方法もございます。
C) 左右差が出る
C-1トラブルの内容
ボトックスの効果や広がりが左右の筋肉で異なりますと、ふくらはぎの縮小効果に左右差を生じます。
C-2 対応
左右差を修正する場合は、1 ヶ月以内であればボリュームが残っている方に追加注入を行わせて頂きます。
但し、追加治療をしても完全に左右が同じにならないことがありますことをご了承下さい。
D) 耐性(たいせい)が生じる
D-1トラブルの内容
稀(まれ)ではありますが、ボトックス治療を繰り返すうちに、体質によりボトックスに対して耐性が生じ効果が出なくなることがあります。
D-2 対応
現在市販されているボトックス製剤は数種類あります。一剤に耐性(たいせい)ができても、他の製剤が有効なことがございます。
E) 歩行時疲れやすくなる
E-1トラブルの内容
ふくらはぎの筋力が弱くなるため、疲れやすいと感じることがあります。
E-2 対応
2~3 ヶ月で疲れやすい症状は軽くなることが多いのですが、ボトックスの効果が続いている間は、症状がとれないこともあります。その場合、ボトックス治療を中止されて筋肉が元に戻りますと疲れやすさも回復します。