ヒアルロン酸 注入法 -バスト-|術後に起こりうるトラブル・対応

治療法の詳細 ダウンタイム・術後経過 術後に起こりうるトラブル・対応

ヒアルロン酸 注入法 -バスト-|治療法の詳細

ヒアルロン酸は元々体内にある保湿成分で、注入後は徐々に吸収されていきます。
豊胸術にも過去10年間用いられてきました。
 
その安全性は認められていますが、注入をしていない方と比較した場合、ヒアルロン酸注入で豊胸されたバストは乳がん検診のマンモグラフィーの診断が、多少なりとも難しくなるため、2012年4月17日付で、ヒアルロン酸の製造会社が、胸部への注入を推奨しないことを決定しました。
 
よって、当院でも、胸部へのヒアルロン酸注入は、積極的にはお勧め出来かねます。
胸部へのヒアルロン酸注入をご希望の際は、以上の事柄を充分ご理解頂いた上で、ご判断をお願い致します。
 
【麻酔方法】
局所麻酔 笑気ガス麻酔 ラリンゲルマスク麻酔
 

ヒアルロン酸 注入法 -バスト-|ダウンタイム・施術後経過

【ダウンタイム】
 
■ 腫れ・赤み
 
約2~3日間程度
(注入直後は注射の箇所に目立つ赤み、腫れが数ヶ所出ますが時間とともに改善します)
*内出血や感染症が起こった場合は腫れ、赤みが長引くこともあります。
 
 
■ 内出血
 
注射の針が当たって細かい血管が傷つくと、皮膚の下で出血し紫色になりますが、1~2週間で消失します。
 
 
【施術後の経過】
 
1. 効果の持続期間
 
ヒアルロン酸の吸収速度には個人差がありますが、初回注入は吸収が早く約3~4ヶ月で、効果の実感がなくなることがあります。
 
何度か注入するうちに吸収速度が遅くなり、持続性が高くなる傾向があります。また、一度にたくさんの量を注入すると持続性が高くなる為、触った時に、しこりと感じるような塊を作る注入方法もあります。
 
 
2. 完 成
 
約1週間
 
 
【注意事項】
 
◆ 光・レーザー機器の施術を受ける場合は、2 週間は間隔をあけて下さい。
 

ヒアルロン酸 注入法 -バスト-|治療後に起こりうるトラブル・対応

 

トラブル一覧

 
A) アレルギーをおこす
B) 皮膚の壊死(えし)
C) しびれが生じる
D) 注入部が凸凹になる
E) 膨(ふく)らみすぎたと感じる
F) 物足りないと感じる
G) 左右差
H) しこり
I) 乳癌検診・マンモグラフィーに対する影響
J) 感 染(化膿する)
 
 

A) アレルギーをおこす

A-1トラブルの内容
ヒアルロン酸はもともと人間の体内にある物質ですが、ごく稀(まれ)にアレルギーを起こすことがあります。
異常な赤みや異常な腫れ、熱感等の症状が注入後からまたは、数日後から約2週間の間に出ます。
頻度は2,000~3,000人に1人といわれています。
 
A-2 対応
アレルギーを起こした場合、抗アレルギー剤の内服や点滴(ステロイド)を受けて頂く為に通院が必要になります。
また、注入したヒアルロン酸はヒアルロン酸分解注射で溶かす処置をさせて頂きます。
 
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B) 皮膚の壊死(えし)

B-1トラブルの内容
血管内にヒアルロン酸が注入される、あるいは注入によって皮膚がパンパンに膨(ふく)らんで緊張が強くなると皮膚の血流が悪くなります。血行障害を起こした皮膚は数時間後には紫色や赤色になり、痛みを伴います。
 
血行が悪いままにしておくと、皮膚が萎縮して凹みや赤みを残すことになります。
また血流が非常に悪くなると、皮膚が壊死(えし)して黒いかさぶたになってしまいます。
 
B-2 対応
異常を感じた時には、早急に来院して頂くようお願い致します。
血流障害が疑われる場合には、ヒアルロン酸を溶かす処置(ヒアルロン酸分解注射)を行わせて頂きます。
できるだけ早く、皮膚が壊死(えし)する前に治療を行うことが大切です。
 
皮膚が壊死した場合には、周りから皮膚が伸びて傷が閉じるように軟膏を処方させて頂きます。
当院では血管内への注入を防ぐために、注入部位によっては先端が鈍くなった太い針を使用致します。
 
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C) しびれが生じる

C-1トラブルの内容
神経に注射の針があたって、しびれを生じることがあります。
 
C-2 対応
自然な回復をお待ちいただかなければなりません。
回復するのに1ヵ月程、長くて3ヶ月程かかることもあります。
 
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D) 注入部が凸凹になる

D-1トラブルの内容
ヒアルロン酸が均等に広がっていないと、注入箇所が凸凹になってしまうことがあります。
 
D-2 対応
マッサージをしていただきますと、ヒアルロン酸が周りになじんで凸凹や膨(ふく)らみが滑(なめ)らかになります。
それでも改善しない場合には、ヒアルロン酸分解注射で溶かすことが可能です。
 
ご自分で修正できない場合にはご来院下さい。マッサージをさせて頂きます。
マッサージでも改善しない場合にはヒアルロン酸分解注射で溶かして凸凹を滑らかにすることが可能です。
 
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E) 膨(ふく)らみ過ぎたと感じる

E-1トラブルの内容
注入後1~2週間はむくみのため、バストが膨らみすぎていると感じるかもしれません。
また、ヒアルロン酸が一部かたよっていると、その部分がら膨みすぎてしまいます。
 
E-2 対応
まずは2週間程経過をみていただき、その間、バストをマッサージしてヒアルロン酸を周りになじませて下さい。それでもバストが膨(ふく)らみすぎたと感じる場合には、ヒアルロン酸分解注射で溶かしてバストを小さくすることが可能です。
 
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F) 物足りないと感じる

F-1トラブルの内容
ヒアルロン酸のボリューム不足が原因です。十分なボリュームのヒアルロン酸を注入しても、バストの組織が伸びにくい場合には、ご希望通りのバストアップにならないことがあります。
 
F-2 対応
ヒアルロン酸の注入量不足が原因です。新たに注入をご希望の場合は、追加注入をさせて頂きます。
 
十分な量を注入しても、バストのたるみが強い、あるいは組織が硬くて伸びにくい場合には、ご希望通りのバストアップをすることができないことがありますことをご理解下さい。
 
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G) 左右差

G-1トラブルの内容
注入部位や注入剤の広がりが左右で異なりますと、左右差を生じます。
元々のバストの形やたるみに左右差がありますと、注入後も左右差を残しやすくなります。
 
G-2 対応
新たに注入をご希望の場合は、左右差の調整の為の追加注入をさせて頂きます。
 
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H) しこり

H-1トラブルの内容
同一箇所に多量のヒアルロン酸を注入した場合、しこりのように感じる場合があります。
 
H-2 対応
経過に問題はありませんが、気になる場合は、強くマッサージをしていただくと、しこりを散らすことができます。それでもしこりが残ってしまう場合はヒアルロン酸分解注射で溶かすことが可能です。
 
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I) 乳癌検診・マンモグラフィーに対する影響

I-1トラブルの内容
ヒアルロン酸の注入が、ガンの原因となった事例がないことは明らかになっています。
 
I-2 対応
ヒアルロン酸の注入が、ガンの原因となった事例がないことは明らかになっています。
 
ご心配な時は、ヒアルロン酸分解酵素(ヒアルロニダーゼ)を大量に注射して、ヒアルロン酸を溶かすことができます。
 
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J) 感染する(化膿する)

J-1トラブルの内容
注入部の熱感・痛み・腫れ・赤みが増し続けたり、その症状が長引く場合には感染が疑われます。
 
J-2 対応
感染が起きた場合、内服薬の処方、抗生剤の投与のため通院が必要になります。
(まれ)なケースではありますが、感染がひどい場合には、切開をして膿を出す必要があります。
 
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